2013年

4月

05日

Prezi創業者の夢と実行。

Preziはそのサービスだけでなく、会社のカルチャーもユニークです。会社がユニークだから、サービスもユニークというのが正しいのかもしれません。そのユニークさの根底にあるのが、組織の枠を超え社会全体に通じる創業者の夢であり、そこに繋がる会社のビジョンがあり、会社全体が共鳴してさらに大きな力となっています。

そんなPreziのユニークさを垣間見せる、共同創業者でCEOのPeter Arvaiの夢と行動に関する先日のブログポストを日本語で紹介します。

 

ヨーロッパには壮大な歴史があります。啓蒙運動や産業革命が誕生した場所でもあります。しかし同時に、人間の醜い部分を露呈する暗い過去も存在しました。2度の世界大戦や多く国の植民地支配は、ヨーロッパから始まったことも事実です。これらの歴史はヨーロッパ大陸にとって皮肉な結果をもたらしました。今後、私たちにはどんな発展が待っているのか、または暗い未来に陥ってしまうのか、誰も知ることはできません。

 

ハンガリーもそんなヨーロッパの中の一国です。私が両親の故郷であるハンガリーに戻り、Preziを立ち上げようと決心したのは、頭と心で考えてのことでした。スウェーデンで omvard.se の立ち上げに奔走し、多難を乗り越え、事業がようやく軌道に乗って浮上し落ち着きだしたところで、私はパラシュートで地上に舞い戻ることを決心しました。降り立ったところがハンガリーであったのは偶然ではなく、自分の夢を実現させるために、よくよく考えて狙った場所だったのです。このジャンプは、もちろん、世界中の人々が素晴らしいアイディアを伝えるようインスパイアすることに集中するためでした。ただ、ここには商品や能力や使命だけでなく、自分のモチベーションもあったのです。

 

私はハンガリーに帰る度、ブダペスト空港に迎えに来てくれた叔父との街までの道中を、今も尚はっきりと覚えています。

 

ピーター、ここには良いことはない。ハンガリーには何もないんだ。仕事もない、多国籍企業の一部として働かない限り若者には希望はない。この国からは良いものは生まれないんだ。

 

こう言うハンガリー人の叔父の考えが間違えであることを証明するためだけにPreziを創業したのではありません。しかし、ハンガリーそしてヨーロッパにとってプラスになることをしようとする気がなかったかと言えば、それは嘘になるでしょう。素晴らしいアイディアがあり、一生懸命働いて、ほんの少しの運によって、夢を実現したという話はヨーロッパにほとんどありません。考えてみてください。そういうのはアメリカンドリームと呼ばれ、ヨーロピアンドリームとは呼ばないのです。

 

私たちが伝えるカルチャーやストーリーが大事だと信じています。なぜならその多くが、良くも悪くも自国、自己を形成する予言になっていくからです。前向きな変化をもたらすには楽観するだけでは十分ではありません。しかし、楽観は必要なことなのです。

 

だからこそ、私は志を共にする仲間と一緒にBridge Budapest(ブタペストの架け橋)を発足しました。ハンガリーを縁とする、ジュラ・フェヘル氏(Ustream設立者)、マートン・アンカ氏(LogMeIn仕掛人)、そしてPrezi共同設立者アダム・ソムライ・フィッシャーピーター・ハラシーと共に、世界を旅して各国のトップ企業で経験やインスピレーションを得る機会を10人のハンガリー大学の学生(卒業生、新卒生)に与えるプログラムを実施するのです。

 

このモデルは、私たちが既にPreziで行っていることと類似しています。Preziの従業員は異なる土地からインスピレーションを得るため、サンフランシスコとブダペストの両オフィスで働くことができます。ブダペストで将来を模索する海外の学生たちにも同じプログラムを提供できます。彼らは自分たちのの組織のつながりだけでなく、FacebookTwitter Soundcloudと、共に築いたつながりからも恩恵を得られるでしょう。

 

究極の目標は至ってシンプルです。それは、若者に、彼らが世界を変える大事な役割を果たせるということを証明する最初の機会をあげること。夢を見て、それを実現する人々の話を若者達にシェアしてもらいたいのです。