2013年

1月

03日

プレジ達人インタビュー第1回: 筏井哲治(いかだいてつはる)

Tetshharu Ikadai

日本初のPrezi紹介本、"Preziで始めるズーミングプレゼンテーション"の著者であり、FacebookのPreziユーザーコミュニティ、Prezi研究会や、最近のPreziユーザーコミュニティイベント、PreziNightの音頭取りもされてと、まさに日本語Preziの先駆者、伝道師の一人となっておられる筏井哲治さん。彼が手がけるプレジは、子供達と笑って楽しいめるものから、壮大な、ビジネスシーンで多くを惹き付けるようなものまで、バラエティに富み、そこからはプレゼン/表現、伝えるということの本質を捉えたプロフェッショナルぶりがにじみでています。そんなプレジの達人、筏井さんに、記念すべく第一回インタビューをお願いしました。

筏井哲治さん(Peers Management)のプロフィールはこちらから。

1. プレジを知ったきっかけは何ですか?
新しもの好きの友人たち複数名から、面白いプレゼンツールがあると紹介されました。2009年末〜2010年初頭のことです。

 

2. 一番最初にやってみたこと。

技術系の勉強会で発表する時にPreziを使ってプレゼンをやりました。サンプルを作ったり、試しに操作してみたり、ではなく、一番最初に作ったPreziが人前で発表するための作品であり、そのプレゼンでは大いに会場を沸かせ、これまでとは違うプレゼン体験を得ることができました。この時のプレゼンが私に与えたインパクトはとても大きいです。

3. 最近のプレジ体験

Preziによるプレゼンテーション作成のコンサルタントとして、日本IBM様やシスコシステムズ様をはじめ、大手外資系のエグゼクティブの基調講演や、中堅企業経営者の講演内容の制作を手がけています。プレゼンテーションに慣れた外資系企業のエグゼクティブと言えど、1000名を超える人前での講演は大きなプレッシャーとなります。そこでプレゼンテーションの見た目以前に、PreziとPrezi Meeting機能を使って大きなキャンバスにプロダクトの特性や提供できる価値、優位性などをブレインストーミング形式で自由に関係者で書き込んでいきます。当然ながら最初はキャンバスは発散し、混沌とした状況になります。そこから、真に発信すべきメッセージを抽出し、不要な情報を排除していきます。この作業はまさに自社、あるいは自社製品との対峙であり、ツール以上に大切な作業であると実感しています。このように練りに練って考え抜かれたメッセージは、当然ですが大きな自信を持って話すことができます。この発散から収束までを一貫してPreziで出来るところが、これまでのプレゼンテーションツールとの最も大きな違いと言えます。この作業を経て、しっかりとスピーチトレーニングを行い、講演の壇上に上がるエグゼクティブの皆さんは例外なく、聴講者アンケートでポジティブなコメントや、統計でも良いスコアをもらえることがわかりました。そして、製品やサービスのプレゼンテーションでしっかりとお客様に刺さることができれば、その後の個別提案は非常にスムーズに進めることができる、と、何度もプレゼンテーション作成の支援を実施する中で確信するに至りました。

↑ 筏井さんが手がけたエグゼクティブ講演プレジの一つ。ビジネス展開やビジョンが映画のようなストーリーになって、観る人々の心を動かす。

4. What is Prezi to YOU? - プレジは筏井さんにとってどんなものですか?もしプレジを一言で表すとしたら?-

 Preziはプレゼンテーションツールにとどまらず、コミュニケーションツールであり、アイデアを発散させるためのメモであり、会社として情報を発信するためのPRツールでもあります。一言で表すなら一粒で何度でも美味しいソフトウェアです。

 

5. 今伝えたいこと/自分の代表作品

シリア危機をわかりやすく説明した米国人ジャーナリストのプレジを観ましたが、実は私も今から2年近く前に同じようにアラブの春をPrezi化したことがありまして。

歴史が大きく動いたアラブの春運動ですが、そのきっかけからアラブ世界に飛び火していく様相は、簡単に理解することができず、まさに地図を使って俯瞰したり、ズームしたりできる Prezi は表現するためにぴったりのツールでした。
情報発信革命
情報発信革命

それから、私たちがよく講演で使うPreziコンテンツで実際の所私たちが一番伝えたい内容が詰まっているプレジです。作り方としては一回で完成というよりは、講演を繰り返し、アンケートを取りながら(書籍の通り)、不要なところを削ったり、受けの良い所をわかりやすくしたりしながら作っています。作成のポイントはズームと俯瞰の使い方をうまく設計するところにあると思います。

最後に、初めて人前でPreziを披露したプレゼンです。地元富山の子どもたちに富山出身の偉人を紹介するプレゼンです。ただの講話よりも、動きや写真と一緒に伝えられるPreziは子どもたちにとてもウケが良かったです。

 

6. 影響を受けたプレゼン。もしくはプレゼンテーターは?

実はプレゼンテーションそのもので大きな影響を受けたプレゼンターはいません。むしろスティーブ・ジョブズ氏に代表されるようなプレゼンの神様のような人たちはどのような思考でプレゼンテーションを作っているのか、という点に興味がありました。現在の私は特定の誰かから影響を受けたというよりは、言語学や意味論(セマンティクス)、アフォーダンス理論や心理学など、様々な理論に基づいてプレゼンテーションを作っています。理論に基づいて実行するのは、カリスマになるよりも簡単ですからね。

7. これからPreziを使ってやってみたいこと。

Youtubeに代表される動画プラットフォームのおかげで、今や様々な情報を動画で発信することが当たり前になりました。Prezi を使って世界に情報を発信する、これもまた新しい情報発信のスタイルではないかと思います。今後はプレゼンテーションだけでなく、インターネット上での情報発信で Prezi を活用していきたいです。

8. Preziに期待すること。

ユーザーにワクワク感を提供し続けて欲しいです。

Preziコメント:アイディアやヒントが散らばる大変刺激的なお話をシェアしていただきありがとうございました!日本語Prezi元年、これからPreziが、筏井さんをはじめ、戦略家&クリエイターの方々の知識やアイディアを”発信”する新しいツールとして役立っていきますように!